ドラマ『結婚できない男』の中毒性

ドラマ『結婚できない男』の中毒性

 

どうもこんにちわ、INAZOOです。

 

突然ですが、ドラマ『結婚できない男』をご存知でしょうか。今だとAmazonプライムビデオ等の動画配信サービスでも視聴できます。視聴方法の詳細は記事後半で紹介します。

 

2006年にフジテレビ系列で放送されていた火曜10:00枠のドラマで、正直僕もオンタイムでは視聴していませんでした。しかし、数年後にこのドラマと出会い、どハマりしてしまいます。

 

ドラマ『結婚できない男』の秀逸な部分を端的に表現すると、中毒性のある疑似独身貴族体験ができるということです。

 

また、その疑似体験における心地良さであったり、中毒性を誘発する要素が、主人公たる「桑野 信介」の持つ、人間関係等の建前を一切度外視にした、徹底的なエゴイズムに反して随所に垣間見える、庶民的な側面や社交性への羨望といった点にあります。

 

 

いなだナウ
確かに、

また見たくなる動機は、

疑似体験への欲求に近いね。

エゴな独身貴族への憧れ

 

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誰もが持つ、ささやかな憧れに触れる物語

2006年放送当時、僕は大学1回生でしたので、ドラマなんて観ずに毎晩酒ばっか飲んでいましたね。まぁ、そんな話は置いておいて、このドラマとはそれから2年後くらいに、大学の友人のすすめで出会いました。確か、当時はNetflixやAmazon プライム・ビデオなんてサービスはなかったので、Veohとかいう無料視聴サービスのようなもの(あれ、合法なのか?)で観ていました。

 

友人に紹介されて、最初は疑心暗鬼でした。というのも、20歳そこらの大学生が、『結婚できない男』というタイトルのドラマに興味を持つか!?という話ですよね。結婚というフレーズに対しても全く実感が湧きません。それもそのはず、20歳の僕にとって結婚は、先の将来でするかもしれないが、直近では全く自分事ではないものでした。

 

しかし、そんな視聴前のステレオタイプは1話を観た段階で大きく覆されます。シンプルに夢中になりました。ではなぜ、大学生だった僕がハマったのか、それは先にも述べた、このドラマを通して体験できる、疑似独身貴族体験によるものでしょう。

 

つまり、ドラマ『結婚できない男』では、タイトルから想起されるような『結婚ができない』というある種ネガティブな要素への皮肉が一番の見所ではないのです。勿論、ストーリーの中心には、主人公の桑野がその優雅な独身生活を謳歌し過ぎるがあまり、性格が屈折し、いつまで経っても結婚ができないという論点が据えられていますが、そこがポイントではないのです。

 

それは即ち、誰もがちょっと頑張れば手の届くような、でもそんなに簡単ではない、そんな優雅でエゴイズムたっぷりな生活の様こそが最大の魅力なのです。そしてその生活の様にこそ、自分を疑似的に投影することができ、一種の快楽を呼び起こすのです。これが中毒性の根源ですね。

 

執事や料理人がいる暮らしではなく、毎日ステーキを食べてワインを飲みながらクラシックを聴く暮らしであり、高級車やスポーツカーがある暮らしではなく、一人でもくもくと大型フィギュアを作る暮らし、こういったものに例えられる、いわゆる可処分所得・時間の高い生活がそれにあたります。

 

ここでミソなのが、圧倒的優雅で圧倒的ゴージャスな生活ではない、という点です。つまり、生まれ持った富豪や名家の暮らしなのではなく、あくまで庶民出身の桑野が、コツコツとこだわりやポリシーを持って仕事に邁進し、念願叶って独立(建築家として)し、その上で掴んだほんの少し人より優雅な生活がまるで貴族だということなのです。

 

この場合、前者のように生まれ持った環境による優雅は、もはや非現実的過ぎて自分を投影、つまり疑似体験するに値しません。その点後者たる、成り上がり的ポジションによる貴族生活は、手の届きそうな憧れ、そういった印象を抱くことができ、実に自分事に投影し易く、もっと言うと没入することができるわけです。

 

こういった、主人公桑野の生活レベル、経済レベルの絶妙な高さが、このドラマを格別なものに押し上げていると言えます。

 

そして、こういった絶妙に高水準な生活は、結婚を羨望しているができないといった限定的な視聴者層ではなく、当時の僕のような未来ある大学生の憧れすら刺激してしまうのです。さらに、今の僕のような結婚をして子供はいるものの、もっと頑張ってマイホームを建て、自分の書斎なんかを作っちゃって・・・、桑野のような生活をしっぽり送りたい、という人間にもど真ん中に刺さるわけです。

 

正に男であれば誰しもが持つ、ささやかでも構わない自分の城、自分だけのサンクチュアリへの羨望に触れるのが、このドラマの特異性なのです。

 



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阿部寛の好演

物語の特異性をさらに際立てるのが、名優「阿部寛」さんの好演です。

 

阿部寛さんは、主演の桑野信介を演じているわけですが、阿部さんの好演なくして、僕らがこのドラマを通して独身貴族疑似体験をすることはできません。そのくらいこのドラマは阿部さんの演技から放出される桑野の絶妙な偏屈さや人間味によって支えられています。

 

勿論、桑野という主人公の、挙動不審で人付き合いを嫌う様子の半面、仕事に対してはプロフェッショナルで、何だかんだ言って人との関わりを持ちたいと内面に抱いている極めて複雑な性格を含めて、キャラクター設定を忠実に具現化してくれているのが、好演たる所以だといって相違はありません。しかし、阿部寛さんの演じる桑野の至高性において、僕が強調したいのが、桑野の高すぎない貴族具合の表現、表情です。

 

つまり、このドラマの最大の魅力と中毒性の根源である、疑似独身貴族体験へと誘う阿部さん演じる桑野の恍惚な表情こそが、阿部寛さんにしかできない上質な演技なのです。

 

このドラマは、ステーキのシズル感より、ステーキを頬張る桑野の表情のシズル感が先行します、クラシックの重厚感より桑野の日常を彩る貴族感の表現技法としてクラシックは存在します。そしてこれらの独身貴族としての生活のシズル感は、決して手の届かない程の果てしない富豪や貴族の情景ではなく、誰でも手に入りそうで入らない絶妙なシズル感があります。それは正に、演じている阿部寛さんだからこそ漂わすことができる、庶民感と貴族感の折衷です。そのくらい、視聴者を没入させてしまう独身貴族のシズル感、これが秀逸なのです。

 

豪華かつバランスのあるキャスティング

月並みな表現ですが、2006年当時においても豪華な面々、とてもバランスの取れたキャラクター設定と多彩な演者によって物語は展開します。そこも中毒性を助長する所以です。基本的には、いずれの登場人物においても、主人公桑野と対照的な性格や特徴を持ち合わせた存在であり、桑野を軸として、各登場人物の描写と掛け合わされることで、桑野の貴族感や異様性を際立たせています。

 

以下、主要キャスト(阿部寛さんを除く)に関する批評です。

※役名 ‐ 俳優名の構成です。

 

早坂 夏美 – 夏川結衣

主人公桑野の通う病院の医師であり、本ドラマのメインキャストの一人。桑野同様に独身かつ仕事のできる人間の象徴であるが、桑野とは異なり、常識的で社交的な面を持つ。演じるのは夏川結衣さんですが、これもまた非常に好演です。というのも、医師だけど持ち合わせる絶妙な庶民感が、桑野の独身貴族感と絶妙なコントラストを生み出します。この二項対立性があるからこそ、このドラマを引き立ち、僕らはより深く、より強い依存性をもって桑野という男に夢中になれるのです。

 

田村 みちる – 国仲涼子

主人公桑野の隣人。物語の展開で早坂夏美と交流を深めていきますが、こちらは対照的にまさに庶民です。しかし、しがないOLでありながらも、経済力やステータスの揃った男性を探し求めている部分もあり、女性であれば誰しもが投影可能な存在なのではないでしょうか。彼女の立ち位置としては、桑野と早坂の存在の引き立て役でしかありませんが、時より見せる、桑野へのツッコミ役としての立場、常識人としての立ち位置がさらにこの物語をコミカルに親しみ易いものに昇華させます。

 

村上 英治(えいじ) – 塚本高史

主人公桑野の職場の部下。桑野とは対照的に社交的でルックスも優れている。一方で下積みのような存在なため、桑野と圧倒的に異なるのが、その経済力。ファミレスのクーポンを駆使してしまうほどの経済難かつ庶民性が、桑野の独身貴族ライフの特異性や優雅性を際立たせる存在。また、英治がいることで、桑野の建築家としてのプロフェッショナルさを際立たせています。つまり、英治という存在を介して桑野の仕事人としての一流さやクリエイティビティな面が具現化されています。

 

金田 裕之 - 高知東生

主人公桑野の行きつけのバーに通う、同業者。謎多きキャラクターではあるが、桑野と対照的に常に違う女性と交際をしているような異性に事欠かない独身貴族を送っている中年。桑野と対照的に描かれるが随所に見て取れる、桑野との共通点も見物です。高知さんは色々な事件がありましたが、こういったコミカルというかキザで憎めない男を演じさせたら、やはりピカイチだと思います。

 

KEN – こつぶ(パグ)

番外編ですが、みちるが自宅で飼っている犬。KENちゃんに癒されていた視聴者も多かったはずです。単にかわいいだけではなく、その憂いを含んだ目や、物事を悟ったかのような絶妙な表情はタレント犬の中でも抜きんでた存在と言えるでしょう。物語に帯びている絶妙な温度感や癒しを象徴する重要な存在です。

 

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口笛BGMの心地よさ

物語の特徴的な要素の一つが、桑野が登場するシーンで流れる、口笛のBGMです。

 

これがさらに絶妙で、阿部寛さんの演技と合わさり桑野の貴族感を助長してくれます。決して重厚感のある貴族という印象ではなく、さすらいの孤独さを彷彿とさせ、桑野が一人で自身の生活を謳歌する様を実に優雅に、でも決して遠い存在にはならない程度に彩ってくれています。

 

僕もそうでしたが、ドラマを見てしばらくは、思わず口を細めて口笛を吹いてしまいそうな、そんなメロディです。

 

このBGMは完全にこのドラマ用に制作されたものらしく、既存の曲ではありません。そのため、ドラマを視聴いただくことのみで聴くことができるみたいです。

 

結婚できない男を今観るには?

結婚できない男が好きすぎて・・・保存版としてDVDを購入しようと思いましたが、DVDパックだと中古でもかなりの高値で流通しているため少々気が引けてしまいます。

 

となると・・・レンタルショップに行くか、一部の動画配信サービスで視聴するしか方法はないようです。

 

2019年5月時点で、結婚できない男を視聴できるサービスはいくつかあります。いなだが紹介するのは一確です。

 

結婚できない男を観るならAmazonプライムビデオ

amazon prime video_結婚できない男
この優雅な様子ね。

Amazonプライムビデオでは、映画やドラマ、アニメ等、約23,000作品(2019年時点)が見放題です。また、他の動画視聴サービスとの決定的な違いは、『ドキュメンタル』や『バチェラー・ジャパン』などのAmazonオリジナル作品含む数多くの映画やTV番組といったプライム会員限定の動画が視聴できることです。

料金 月額500円(年会費4,900円)
無料お試し期間 30日間

 

Amazonプライムビデオでは以下の作品が、見放題で視聴できます。

 

▽ドラマ
・結婚できない男(2006年・主演:阿部寛 全12回)

 

結婚できない男を視聴できるサービスは他にもいくつかありますが、正直、普段からAmazonを使っている方や特にお笑い系のコンテンツが好きな方は、Amazonプライムビデオに加入した方が断然お得です。

 

というのも、動画が見放題になるだけでなく、Amazonのお急ぎ便使い放題やPrime Musicなど、普段からAmazonをご利用の方にはかなりお得どころか必須のメニューといった感じです。そもそも生活水準が月額500円程度で上がってしまう訳です。

 

ちなみに、Amazonプライムビデオは、30日間の無料お試し期間がありますので、その期間内であれば、解約しても料金は一切かかりません。

※配信内容は、変更になることがあります。最新情報はAmazonプライムビデオをご覧ください。

 

↓ 公式Webサイトをみてみる ↓

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最後に

いかがでしたでしょうか、観たくなりましたか? ドラマ『結婚できない男』。

 

総じて、桑野を通して体験できる、疑似独身貴族体験への没入がこのドラマの魅力だと話ましたが、改めて見直してみると、様々な発見もあり、随所に存在する小ネタも含めて何度も楽しめるドラマです。

 

おそらくそれは、ドラマというより、上質なコントを見ているような、そんな気にすらしてくれます。

 

ぜひ、一度ご視聴いただければと思います。皆さんのドラマ『結婚できない男』に関する批評や考察もあれば、御聞かせいただければ幸いです。

 

それでは、また。

 



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