沖縄のCMはやばい。
- 2018.08.06
- 沖縄

どうもこんにちわ、結局、まじめなブロガーのINAZOOです~。
沖縄に移住して3年が経ちましたけど、沖縄のCMってめちゃローカル感満載ですよね。
そのローカル感や身内感が妙に心地よかったりするんですけど、移住して慣れてくれば慣れてくるほどに、
「沖縄のCM、やべーな」と思えてきます。
どの辺がやばいかっていうと、
なんかずっーーーーーーーーーーッと、変わらないんですよね。
どのCMもノリというか、雰囲気が;;
まぁこれは、沖縄に限った話ではないんですけれども、地方特有の予算の限界なのか、チープでコモディティ化した表現が多いですね。
最初は新鮮だったんですが、県外(首都圏)のTVCMがどんなクオリティーだったのかを忘れてしまうくらいのロークオリティなので、もはや毒されてるんでしょうかね・・・。
正直、最初はオリオンビールのCMなんかを見るとテンション上がってたんですけど、もはやこの3年で特に変わった印象のないCMを目の当たりにして、軽く嫌悪感すらあります・・・www
但し、こういった沖縄のチープCMはツッコミながら見ると、実はすごく愛着の湧くもので、クリエイティブと併せて企業名などをいつの間にか覚えてしまったりします・・・。
これは狙っているのか、いや、金がないだけだろうか。
そんな感じで、愛すべき沖縄のツッコミどころ満載のダサいCM(褒めながらけなしてますよww)についてのご紹介です。
また、各プロモーションにおけるターゲットや訴求内容をある程度いなだなりの仮説を立てながら、併せて検証していきます。
【オキコ】おいしい幸せキャンペーン
いきなりスパイシーなCMで恐縮です。。
沖縄を代表するパンメーカー兼卸売業の「オキコ」のキャンペーンCMですが、もうお金なかったんですかね?;;
そう思う方も多数いるでしょう・・・。
これは、意図した場合は相当エッジが効いているとも言えますし、意図していなかったら誰でも量産できるCMですね;;
っつうか、キャストなんかはその辺で歩いている高校生に依頼したら撮れてしまうレベルの代物です。
今となったらバズりそうなCMですが、これがいきなりTVから流れてきたら一瞬言葉を失いますよね。
そういった戦略なのでしょうか・・・
キャンペーン名は「おいしい幸せキャンペーン」ということで、バーコードを5枚を集めると景品が当たることをインパクトたっぷりに訴求しています。※キャンペーンは既に終了しております。
但し、僕も何回も何回も閲覧して、ようやくCMの意図を理解できましたが、ファーストコンタクトではまず真っ先に、
その映像の雑さに意識が取られて、キャンペーン内容が頭に入ってきません。。。
このようにYoutubeに掲載されてこそ効果を成すCMのように感じますが、改めて視聴するとtooチープ故に出せる情緒もあり、一周回って印象深いCMですね;;
まぁ、恐らく狙っていないでしょう、奇跡的な産物ですね。
【Honda Cars 沖縄】まるまるセット
このCMは、2017年はやたら流れてましたね。。そういった量的な効果もあってか、非常にインパクトを残し、まるまるセットの認知度を飛躍的に上げることに成功したCMです。
ちなみに、この踊っている子たちは、きゃりーぱみゅぱみゅの後ろで踊っていたりした、TEMPURA KIDZというユニットの子たちです。
もう他のCMを見てもらっても分かる通り、踊りのキレが半端ないっすね!
これは、まるまるセットという自動車の購入セット?の認知度を上げる目的となっているかと思いますので、そういった意味での目的には大きく貢献した成功事例とも言えます。
何より、子供なども巻き込んで認知させ、自動車購入方法を訴求したアプローチの仕方は実に戦略的だなぁ、と感じました。
急に褒めてなんですが、沖縄に来て初めて「おもしろ・・・」って思ったのもこのCMでしたね。
【沖縄ハム総合食品】ポキポキウィンナー
沖縄のハムメーカーの老舗、オキハムのポキポキウィンナーのCMです。
もう、なんていうか、不味そうですよね!www
そうですね、踊っているウィンナーはアフロ頭だったりして、相当不味そうですし、2000年代にはなかなか拝むことができないクオリティのCGです。っていうか、このクオリティならCGにすんなって・・・・話ですよね;
さて、ウィンナーといえばスーパーなどの小売店で山ほど種類がある商材です。
そういう意味では、タッチポイントであるスーパーのウィンナーコーナーで、無意識にでもオキハムのポキポキウィンナーを選択してもらえるように、キャッチ―で子どもウケのしそうな構成をとっているように思えます。
まぁ、僕だったら不味そうというか、不衛生に見えるので選びませんが・・・
沖縄県民に親しまれているオキハムの看板と、認知度の高いポキポキウィンナーを、変わらずに親しみを持って楽しんでもらう、というベッタベタな意図は感じます。
めちゃめちゃポジティブに仮説を立てるなら、逆にこのクオリティこそが、オキハムブランドを具現化しているのかもしれませんね。
県外の方にお勧めなのが、youtubeでオキハムのCMを検索してもらえると、その意味が分かるかと思います。すげー暇なときはどうぞ。
【オリオンビール】麦職人
はい、きましたよ!沖縄と言えば、オリオンビール。
このCMを見て県外の方はテンション・・・上がらないかww
県内の人は、ちょっとうんざりしませんか?・・・
実はオリオンビールの商品のCMって、基本このテイストです。
まず、県外のグリーン系(端麗グリーンラベルとか)のビールブランドを模しているのでしょうが、食べているフードやビールにシズるが全く感じ取れません;;
草原で謎のカニとチキン、汚い切れ目のローストビーフ・・・こんなもんと合う分けないでしょ、ビールが!!ww
で、なんか妙にメインの女性タレントより目立っているのが、オリオンビールではお馴染みの・・・
ディアマンテス(DIAMANTES)というグループのアルベルト城間さんです。
この人って、実はあの有名な野茂英雄のテーマとかを歌っていたりします。
この人が出現するオリオンビールのCMって多いんですけど、もうお馴染み過ぎて、ちょっとうんざりちゃいます。
もう少し、「麦職人」というブランドと、呑んでほしいターゲット層を分析してクリエイティブを考えた方がいいかもしれませんね。
あと、この「うんざりクリエイティブ」・・・。がんばっていきましょう、県内の代理店さん;;
っつうか、沖縄県民が、見晴らしの良い草原で、ビール飲んでカニ食べます??
中途半端に県外のナショナルブランドのビールCMを模しても、差別化はできないですよね~。
但し、オリオンビールはやっぱり美味しいです。美味しいということは変わらないので、ぜひぜひ沖縄に来たら飲んでみてください♪
悪いのは、TVCMのプランニングですww
【沖縄配送】企業CM
これ、沖縄企業CMあるある中のあるあるなんですが、すみません、「沖縄配送」さんに犠牲になってもらいます・・・。
それが、この「琉球推し」。
概ね不動産とかも多いんですが、沖縄企業の社長(特に年配者)の傾向として、やたら「琉球推し」してきます。
とあるクライアントに聞いたことがありますが、自分たちは古くから地元沖縄に根ざしてビジネスを展開してきたという誇りと、郷土理解の表現なのだそう・・・。
ちょっと待て、配送になんの関係があんのやっ!!!?
かろうじて、最後の「引っ越し輸送は沖縄配送~♪」のサウンドロゴだけは印象的ですが、まずもって、勝連城跡が出てくる意味や意図が伝わりません。
とまぁ、CMでこそ謎の「琉球推し」ですが、沖縄配送のトラックはかなりインパクトのあるカラーリングで、県内を車で走っているとしょっちゅう目にするので、この最後のサウンドロゴと印象的なトラックで、引越し時に想起させられるユーザーも多いのではないでしょうか。
とはいえ、まずはこの中途半端なTVCMを流す以上に、沖縄配送の企業HPをスマホ対応にすることの方が急務かと思います。。。
今の引っ越しユーザーは、昔と異なり、「0120-●●●‐×××」のように電話番号を覚えて電話してくるわけではなく、「沖縄 引っ越し」などの検索をして業者を探しますよね。
その際に、SEO的に上位にこそ沖縄配送は表示されますが、HPに遷移するとあっという間にげんなりしますよね。
スマホ対応、電話番号強調、プランや訴求内容を精査、これが急務でしょうね。
【沖縄ハム総合食品】オキハムタコライス
はい、またまたオキハムのタコライスCMですね・・・。
もうこの会社のクリエイティブは少しバグってますよね~。
いい意味でも、悪い意味でも・・・。
ちなみに、僕が沖縄に移住してきてこのCMを見てシンプルに感じたのが・・・
「なんか・・・ちょっとブスじゃね?」
いや、これは別に出演している女の子たちがではなく、扱い方や映し方です。
これは移住後に最も不快だったCMです。。そもそも、沖縄のCMってこのくらいのレベルでも出れるの?
というより、これは女の子たちが悪いわけではないですよね、なんというか、広告主や代理店の責任かと思います・・。
こんな若い女の子でポテンシャルがあろう沖縄の少女たちを、もっとかわいらしく、将来を見据えてプロデュースしてあげようといった、育成心みたいなものが全く感じられません。
ブスなのは、顔じゃなくて、描き方ですね。
こういう若い女の子を起用する場合は、彼女たちの将来もあるので、あまりテキトーな使い方はかえってかわいそうですよね。
で、この「らぐぅんぶるぅ」とかいうユニットは、オキハムのCMだけじゃなく、沖縄のアイスクリームの定番「ブルーシール」や、紅いもタルトでお馴染みの「御菓子御殿」なんかのCMにも出ていました。
だから、もう少し彼女たちの将来とか、安っぽくならない、将来に向けて価値のある使い方しましょうよ?
これ、代理店だかクリエイティブディレクターの責任ですよね。
ちなみにこの子たちはなんか色々あったのか、今は一切TVCMに起用されていません;;
【やっぱりステーキ】企業CM
最近沖縄でどんどん店舗が増えている、「やっぱりステーキ」のTVCMです。
ちなみに、これステーキ屋のCMですよ?ww
消費者金融のCMではありませんよ・・・?ww
これも先ほど触れた、らぐぅんぶるぅと同様に、女性ユニットの扱いが雑。ww
一通り、素人のような格闘シーン?寸劇?を見せられた後に、ジューッとステーキの焼く音の刹那「私の血となり、肉となる、この美味しさあっぱれ」というコピーが読み上げられます。
もう、コピーも良く分からないし、長いし、最悪っすね。
っつうか、これ誰向けのプロモーションなんでしょうか・・・
先に述べた昔の消費者金融のCMばりにインパクトのあるBGとダンス(動き)であれば、企業認知やアテンションとしては効果覿面だと思いますが、もうどれをとっても中途半端な扱いだと、なんの感情変化もなく、企業と起用ユニットにとってもマイナスしかないですよね;;;
とりあえず躍らせているのか、いや、このグループを売り出したいけど、無理矢理「やっぱりステーキ」のCMに起用しているのか、ゼロベースで考えても起用根拠やメッセージが見えないCMですね。
そろそろ分かってきたかもしれませんが、このとりあえず踊らす系CM、沖縄には本当に溢れています。
肉系のCMでいうと、僕はこの「もとぶ牧場」のCMの方が、そそられますね。特にYoutubeなどで露出しており、媒体選択やシズる、メッセージ性共に、やっぱりステーキを凌駕してます。
【焼肉もとぶ牧場】TVCM
ね、シンプルに食いたくなりません?
この「食いたくなる」が一番の訴求軸でしょう。
やっぱりステーキはフツーに美味しいし、飲んだ後にはよく行っていたので、もう少し頑張ってほしいですね。
はっきり言って、金の使い方ミスってますよ。
【ヒガ不動産】企業CM
これ最高じゃないですか!?
控え目に言っても、あらゆる機能をしっかり抑えた作りだと思います。
一瞬、元巨人軍の長〇監督のようにも思えるんですが、、よく作られていると思います。それは、機能面と沖縄ならではの予算面、この辺の兼ね合いを上手く折衷したものだと思います。
具体的には、耳に残る軽快なBGに併せて、企業名を連呼、映像中には自社のコンセプトである「信頼・実績」の文言を大きく見易い箇所にあしらっています。
このCMを見て、印象に残る要素は、「ヒガ不動産」、「中古物件 買取専門」この辺です。
で、今のローカルTVCMって、これだけの情報をしっかりと視聴者に植え付けることができれば大成功ですよね。
上の情報をしっかり伝達できれば、後々検索もし易いですよね。
映像はちょっとクスッとしてしまいますが、そういう意味でもよくできたCMだと思います。
というより、こういうふざけながらもしっかり機能性のあるCMを平気で流せる沖縄の懐の大きさを感じつつ、限られた予算の中で生みだされたクリエイターの涙ぐましい苦悩も感じとれる、そんなCMですね。
【旭堂】企業CM
最後に番外篇のような扱いですが、これも実に沖縄らしい企業CMです。
壮大で優しく包み込むようなメロディの元流れる、旭堂の企業CMはもはや沖縄ではお馴染みのものですね。
しかし、「魅せるアサヒドー」というコピーが謎過ぎますが、ツッコめる余白と、これを傑作扱いして世に放ったであろう企業側の滑稽さがまた染みるCMですね。
あ、「愛、刷る、沖縄のために」といっているので、印刷会社なんですかね、そういう兼ね合いからプロモーション等の企画もできるので、“魅せる”なんでしょうか?
うーん、謎だ。
まとめ
いかがでしたでしょうか、沖縄の愛すべきダサいCM。
総じて沖縄単体の企業は予算が極端にないので、クオリティやタレントでは東京や大阪の広告に惨敗ですが、
何といっても、ゆるくて親しみ易い独特の魅力がありますよね。
とりあえず、キャッチ―なBGMを作っておけば、大丈夫。的な意図もヒシヒシと伝わってきます!
ぜひ、沖縄にお越しの際には、観光地も然ることながら、ホテルなどでテレビを着けて、
ダサいCMを楽しんでみてはいかがでしょうか??
それでは、また!
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