大切なことは全て「ときメモ」で教わった
- 2018.08.29
- ゲーム

どうもこんにちわ、INAZOOです。
好きとか、嫌いとか、
最初に言い出したのは・・・誰ですか?
・
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・
・
はい。冒頭でお気づきの方は、やってましたね?
と・き・メ・モ ♥・・・・
すみません、前科者の分際でだいぶキモくてエゲツナイ始め方をしました。
猛省します。猛省!!!
さて、僕は恋愛や仕事(特に営業職)において、大切なことは全て「ときめきメモリアル」で学びました。
この言葉に二言もなければ、過言もありません!!
お前があるのも「ときメモ」のおかげな。
あれは小4の夏、4つ上の兄貴がセガサターン版の「ときメモ」をやっていたのを横目に、
「・・・いつか僕もやりたい。」
「兄ちゃん、すげーモテるんだなぁ・・・。」
「何あの赤髪、むっちゃかわいい・・・ぽっ」
こんな感情を抱いたことを今も鮮明に覚えています。それと同時にくる思春期特有の羞恥心も。
そんな兄への、いや、「ときメモ」への憧れが成就したのは、中2の夏。それから4年後の話でした。
部屋の戸を母親に開けられるのでは・・・?
とドキドキしながら、テレビ画面とドアに交互に目をやりつつ、ワクテカしながらコントローラーを握っていました。
そして、僕が人生で初めて立てた戦略も、初めて失った恋も、初めて二股・三股という鬼畜の所業を成し遂げたのも、
全ては中2の夏、「ときメモ」の中でした。
今日は「ときメモ」の奥深さと、そこから学び取れる、人生の機微や恋愛・ビジネススキルについて紹介します。
「ときめきメモリアル」とは

「ときめきメモリアル」は、1994年にコナミ(現・コナミホールディングス)からPCエンジン向けに発売され、その後、プレステやスーファミ、セガサターン版等へ移植がなされた、恋愛シミュレーションゲームの金字塔です。
今からプレイする場合は、PS3®/PS Vita/PS Vita TV/PSP®などから、「ゲームアーカイブス」のダウンロード版として購入するのが一番安く済むかと思います。
ゲームの内容としては、鬼かわいい女子が同学年で少なくとも10人以上もいる、という顔面偏差値高めな高校に入学し、高校生活である3年間を謳歌(?)し、卒業式の日に意中の女子から告白されることでハッピーエンドを迎えるという流れになっています。
いわゆる、「恋愛シミュレーション」というジャンルですね。
ちなみに、ときメモの偉大さを語る上で欠かせないのが、この「恋愛シミュレーション」という新たなゲームジャンルを生み出したという点です。
今では多数のタイトルが同ジャンルには存在しますが、元々の原点はときメモなんですね。
また、ゲームシステムの観点でも当時のゲームっ子には画期的なものでした。
それは、自分の選択によっては様々なエンディングに辿り着くマルチエンディング方式であり、単純にゴールを目指して障害物をよけたり、レベルを上げるような類のゲームに飽きていた少年・青年達にとっては、正に青天の霹靂といった存在でした。
さらに、ときメモの革命的な要素は、その自由度の高さでもあります。
例えば、あなたがスーパーマリオをやっていて、こんなことを想ったことはありませんでしたか?
「俺、金髪の女好きじゃねーけど。」
あるいは、
「なんでこんな苦労して、
女を助けに行かないといけないの?」
そうですよね、そもそも、なぜヒロインはピーチ姫一択なのでしょうか。そうです、こういった誰しもが押し殺してきた感情を開放してくれたのが、「ときメモ」です。
具体的には、主人公は13人(シリーズ1作目)の女の子の中から自由に意中の女性を選ぶことができ、好意を寄せてもらえるように奮闘することができます。
幼馴染だけど皆の憧れの高嶺の花子さん、短髪スポーツ女子、変な英語を話す芸術系女子、料理上手な家庭的女子・・・
などなど、実に多種多様な、見目麗しき美少女たちがプレイヤーを待っています。
まさに、ダイバーシティの先駆けですね。
また、そういった多様性を受け入れた功績も然ることながら、随所にネタ要素もあり、恋愛に疲れたメンズ達を癒してくれる、笑えるポイントなどもありました。
もうお分かりだと思いますが、「ときメモ」は、一度プレイをすると、ガッツリ心を鷲掴みにされる、憎いゲームです。
このように、パイオニア的な要素やネタ的要素、やり込み度MAXのゲームシステムで、たちまち大ヒットを記録し、以降シリーズ4まで発売し、Girl’s sideなる女性目線のときメモまでも発売される程、シリーズを通して、人々を熱狂させました。
かく言う僕も、大学を卒業する間近まで、シリーズ新作が出るたびに熱狂して、やり込んでましたね。というより、それ以外の恋愛シミュレーションはやったことがないので、
もはや、恋愛シミュレーションが好きなのではなく、「ときメモ」が好きなんです、ね。
すみません、「ときメモ」の良さを端的に紹介することができず、言いたいことを全部書くと、視認性が最低になりそうなので、紹介はこの辺にしておきます。
はまり過ぎに注意!!

ここまでお勧めしておきながら、一点注意事項。
はい、
マジではまっちゃうので本当に気を付けてください。
その理由を記述しておきますので、今からメルカリでPSP買って「ときメモ」ダウンロードしよっかなぁ・・・って思う人はまずは一読してください。
下手したら人生を棒に振りますよ?
だって、この記事のサムネをよく見てください、「ときメモ」は人生そのものだ。です。
はまり過ぎポイント①
「1プレイ平均3時間という中毒性」
はい、冒頭でも説明した通り、「ときメモ」はむっちゃかわいい女子が同学年で少なくとも10人以上もいる、顔面偏差値高めな高校で3年間を過ごす内容となっているため、その基本行動コマンドは、1日1日のデイリー単位での操作していきます。
そのため、主な操作は、平日時に行う活動(勉強や運動、部活、容姿を鍛える、休む等々)を選択し、休日に女子へ電話をしてデートの約束をしたり、実際にデートをする、といった流れになります。
厳密に言うと、平日コマンドは日曜夜に、翌日以降に何をするかを選択したら、自動的に1週間が過ぎるような流れです。
自動的に流れるとは言っても、勉学を頑張るのか?、運動を頑張るのか?とにかく容姿を整えるのか?など、ターゲットとする女子に合わせて戦略を立て、あらゆる戦術を駆使して自分を磨いて行かないといけません。
当然のことながら、このような運命を分ける選択をするにはかなりの熟考を要しますので、そんな短時間で終わるはずがありません。
さらに、女子とデートに行けば、その一挙手一投足に集中しないといけませんし、もうとにかくそんな惰性でできる要素が少ないわけです。
そんなこんなで、プレイ自体を何周かした状態であって、選択肢を機械的に捌いたとしても、平均で3時間程かかります。
この、3時間という1プレイの時間が危険なのです。
短か過ぎず、長すぎずな時間のために、1回プレイをし終わったら、そのままの勢いと悔しさなどの感情も相まって、もう1周しちゃうのが世の常なんですよね。
そうこうしていると普通に6時間くらい経過します。
その通り、だって、長いようであっという間に終わってしまうのが青春、足を止めてる余裕なんてありません!!
とにかく「ときメモ」をやる場合は、プレイ時間に気を付けてください。
マジで止まらなくなります。
はまり過ぎポイント②
「藤崎詩織という壁」

少々ネタバレになりますが、いわば「ときメモ」のラスボス的な存在、主人公の幼馴染でもあり、学校のアイドル、才色兼備のパーフェクトガール、藤崎詩織があなたの前に立ちはだかります。
このポイントはあまり詳しく説明してしまうと、これからプレイする方にとってはネタバレになってしまうので、抑えますが・・・
先ずもって、初回プレイでは、告られることはありえません。
てか、告られた人は、Twitterのプロフ欄に書いてもいいくらい、優秀な人です。
僕からしたら、外資系コンサル ≒ 藤崎詩織を初回プレイでクリア と言っても過言ではないくらい羨望の的です。
っつうか、マッキンゼーやボスコン出てても、藤崎詩織から告られてなかったら、戦略とか語るなって話ね?
藤崎詩織から告られるために、勉強をしつつも運動をして、学校中の女子から人気を獲得するために2股・3股も厭わず、片っ端から女を口説きまわる毎日・・・ちょっとした戦術ミスで、全てが崩壊するが如く、恋の爆弾が爆発します。
これまでにも幾千ものメモラーが、この藤崎詩織から告られるために、何度も何度も高校生活をやり直したものです。。
「ときメモ」から学ぶ、恋愛スキル
さて、ここまではあくまで「ときメモ」のゲームとしての面白さの説明に終始していましたが、ここからは、プレイを通して得れるスキル・素養についての説明です。
まずは何と言っても、恋愛スキルです。
「ときメモ」は自分の目指すエンディングに応じて、様々な選択肢を取ることができ、その選択次第で大きく高校生活全体の運命を左右するという、プレイヤーの数だけパターンが存在する奥深き恋愛ゲームです。
例えば、次のような目指すべきエンディングのパターンを思い描いたとします。
※ゲームの仕様上、複数名から最終的に告白されることはできないため、そのシチュエーションは除外します。
「本命ありきで、複数の女子から好かれたい」
「部活に打ち込みつつも恋愛をしたい」
「一流大学に進学しつつも、女子と付き合いたい」
どれも学生生活を送った人なら一度は思い描いたことのある、高校生活かと思います。いわゆるリア充ですね。
まぁリアルの生活だとすると、この3つを極めることってなかなか難しいことです。
もちろん、学年に1人くらいはいたかもしれませんが、正直これを網羅するのは至難の業です。
しかし、「ときメモ」ならできます。
というより、何なら先述した「藤崎詩織」から告られるにはこれくらいのパーフェクトヒューマンでないといけません。
つまり、このゲームの最も完成形ともいえる状態のエンディングを迎えるために必要なのが、
八面六臂の桃色遊戯の達人になることなのです。
この八面六臂の桃色遊戯の達人になることもできれば、もはや実生活の恋愛なんざ、屁のツッパリにもなりません。
もはや、日に3、4人とのアポを入れたところで、ノーミスでtoo funなこと請け合いです。
ちょっと比喩が重なり過ぎて意味不明になりましたが、ゲームの中とはいえ、女性に対してこれだけの大立ち回りができるようになると、実際の恋愛においても、彼女を継続的に楽しませ(ときめかせ)つつも、様々な女性と少しずつ遊ぶようなこともできちゃう、ということです。
さて、いわゆる八面六臂の桃色遊戯の達人として必要な要素としては、次のようなものがあります。
・学力(あるいは知力)
・運動力(何事も体力が必要不可欠)
・雑学(女子を飽きさせないトーク力)
・人脈(情報は命です)
・フットワーク(身軽に女子と遊ぶ力)
・容姿(男は磨けば磨くほど容姿は良くなる)
そして最も重要なのが、この6つのどれも欠けさせない “バランス力” と “努力” です。
こういったスキルを養うことの重要性や成功疑似体験ができるのが、「ときメモ」です。
しかし、八面六臂の桃色遊戯には、大きなリスクも付き物です。
それが、恋の爆弾。
バランスを一歩踏み外すと、築き上げた恋愛フィーバーも地に落ちます。
しかし、これを乗り切れるだけのバランスの取れた自己研磨や、移り気にならないだけの芯の強さがあれば、リスクヘッジをしつつも、青春を謳歌できるような男になれます。
今となっては、結婚をして幸せを勝ち得た僕ですが、20代前半くらいは、「ときメモ」で養ったバランスを駆使して、結構遊ぶことができました。
人生で一度や二度は、こういった少し荒れた異性交遊をした方が、後々落ち着くもんですよ?
勿論、最終的には一人の女性を愛し抜くことの美学やモラルというものも、「ときメモ」から学ぶことができます。
ゲームシステムとして、最終的には一人の女性と結ばれるという制限は、こういったところの素養を担保してくれるものなのです。
また、このゲームで養える恋愛のスキル・素養としてシンボリックなのが、
「焦らない、余裕」です。
これは、ゲームシステムとして、卒業式で告白されるまでは一切、キスやそれ以上の情事は描かれず、そもそも許されないということです。
つまり、いきなり酔った勢いでお持ち帰りしちゃうとか、文化祭の準備係で一緒になっちゃって、好奇心から放課後の教室で試しにおっぱいを触らせてもらうようなことは一切ありません。
このように、決してプロセスを飛ばすこともなく、どんなに好意を寄せられようとも、どんなにイケると思っても、その先に行くことができない、そういった強制純愛システムを耐え抜くことで、リアルの恋愛でも、「焦らない、余裕」が生まれます。
要は、結論を求めすぎるやつはモテないってことですよね。
恐るべき「ときメモ」の徳の高さ。
「ときメモ」から学ぶ、仕事術
その通り、「ときメモ」をマスターすれば、ビジネス面にも大きく役立ちます。特に営業やマーケティングに従事している人には目から鱗が出る要素が満載です。
「ときメモ」で求められる素養は、徹底的に女子をリサーチする力と、人脈、そして意中の女性の趣味や言動傾向から的確な回答や提案を行う、というマーケティングの基本が求められます。
また、「卒業式の時に告られる」というKGIに対して、いついつまでに女性の好意度をどこまで上げるか、また、その女性が求める自分のスキル(学力・運動・容姿)についてKPIを設定し、女性の自分への好意度に応じて変わる変化に応じて、臨機応変に打ち手を変えていく、こういったスピード感と、KGIに向けた戦略が求められます。
さらに、営業の必須要件ともいえる、折れない・落とすまでは継続するノウハウについては、徹底的に「ときメモ」から仕込まれます。
というのも、好意度が低い状態だと、女性の目や対応が圧倒的に敵意があり、正に、テレアポ後に訪問した先のクライアントのような目と対応をしてきます。
しかし、そんな初期状態に一喜一憂することなく、最初は小さな一歩から果敢にアプローチをし続けて、徐々に心を開かせる、このプロセスを疑似体験できます。
当然のことながら、ビジネスの世界同様、常に1社あるいは一人のクライアントを相手にしていればいいという問題ではありません。
つまり、常に様々な女性に気を配り、適度に楽しませることを求められるため、こういった営業上のフットワークを学ぶこともできます。
ちなみに、「ときメモ」を経験した僕は、東京時代は、年間売上目標200%超のトップセールスでしたよ。
まぁ要は、60万以上の時計を買いたいなら、最低限「ときメモ」はやっておけって話ね。
また、1プレイにおいて一人の女性から告られるというKGIもありますが、「ときメモ」のはまりポイントは、後述する「全女性制覇」にあります。
ゲームなんで、「ときメモ」内での高校生活はエンドレスに繰り返すことができるのですが、登場キャラクター全員から告白されるという偉業が、最終的な目標にもなってきます。というより、この達成感に勝るものは、ビジネスでもなかなかありません。
いわば、1プレイにおいて一人の女性から告白されるのは、1社員としてのKGIだとして、全女性制覇を成し遂げることは、もはや経営課題なのです。
全女性を制覇するためには、自分の好みじゃなくてもデートを重ねないといけませんし、自分の好みじゃないのに趣味嗜好を分析しないといけません。こんな時があるわけです。
こういうジレンマも、実にサラリーマンライクですよね、全社のゴール到達に向けて、嫌な仕事もしないといけない。
そんな、ビジネスにおけるジレンマも疑似体験できます。
全員制覇のその先に
ゲームに登場する、全てのキャラクターから告白された暁には、プレイ前とは全く異なる、新しいあなたがそこにいるはずです。
ときメモ以前・以後では、恋愛面でも仕事面でもパフォーマンスが著しく変わってるはずです。
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しかし、何かを忘れているかもしれません。
「ときメモ」には各シリーズを通して、裏キャラがいます。
そうです、この裏キャラ要素こそが、全員制覇のその先であり、正に審美眼を養う最終章なのです。
どうか、自分の周りにいる人の小さな仕草の違いや、変化を見逃さないようにアンテナを張ってみてください。
ゼロベースで、固定観念に縛られないスタンスがなければ、裏キャラには遭遇できません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もう、「ときメモ」がやりたい、あるいは、「ときメモ」をやらないと差が付いてしまうのでは?って思えてきたのはないでしょうか。
「女性から告白される」という目標を達成するために、様々な自己研磨が必要であり、様々なステークホルダーを攻略必要がある、正に様々な分野に通ずる要素を包括した伝説のゲーム、それが「ときめきメモリアル」です。
実に奥深いゲームですので、実生活面に物事を置き換えてプレイしてみると、更に楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、僕が一番好きなシリーズは、2です。
なんせ、2は唯一、先生とも恋ができます。
キャラクターの特徴もシリーズによっては異なりますので、ぜひ各シリーズを通してプレイしてみることをお勧めします。
それでは、また。
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